高橋養蜂の農園でとれた果物
2020.12.21
農園で採れたキウイフルーツ
私たちが養蜂業を営む伊豆下田の稲梓地区は海のイメージが強い下田にありながら、豊かな里山や田んぼがひろがる地域です。
2017年、この地域にあらたに農園を借り受けることになりました。
地元の方が大切にしっかりと維持管理されてきた農園です。
ここには立派なキウイフルーツの棚がありました。
キウイフルーツの木は春に大きな花を咲かせます。
この花はあまり蜜は出さないのですが、ミツバチにとって蜜と共に重要な「花粉」をたくさん出します。
なので、花が咲くころにはたくさんのミツバチが。
借り受けた年の冬からたくさんの実をつけてくれ、食べてみると…、絶品です!
借り受けるまでしばらく何も手をかけていなかったキウイが、こんなにもおいしいということに驚いてしまう程でした。
もちろん肥料もまったく与えていませんでした。
そんな状況で、なぜこんなにもたくさんのおいしい実をつけているのだろう?と疑問に感じて考えていると、その答えは地面に転がっていたのです。
この農園はすっかり鹿たちの棲家になっていたようで、土にはすごい量の鹿からのお便りが転がっているのです。
これが天然の肥料となって栄養たっぷりの土となり、無肥料でもたくさんの実をつけてくれているのだということに気付きました。
まさに自然の循環です。
そんな状況を知り、農園を借り受けてからつくった獣害対策の柵は甘夏が植えてあったエリアを囲うようにつくり、キウイ農園は柵の外としました。
借り受けてから数年たった今も、変わらずキウイの木の根元にはたくさんの鹿からのお頼りが転がっています。
初夏に花を咲かせると沢山のミツバチが訪れます。
キウイの花は、たくさんの花粉をつけるのでミツバチにとってもご馳走なのです。
そして、冬にはおいしいキウイフルーツをたくさん実らせてくれます。
伊豆下田の自然がつくり出したキウイ。
是非、お楽しみください。