養蜂家が出来ること 農園開拓記録
2021.02.01
vol.12 レモン、実った!
皆さま、高橋養蜂のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。
この「養蜂家が出来ること 農園開拓記録」のコーナーでは高橋養蜂が最も大切にする「ミツバチが快適に暮らせる環境づくり」をどのように進めているのか?そして、今、高橋養蜂のある伊豆下田の里山はどんな状況なのか?を紹介していきます。
今回は、苗木から育てたレモンに実がついた様子を紹介します。
春から初夏にかけて沢山の花を咲かせてくれたレモンの木。
その時に蜜を集めに来たミツバチ達が受粉してくれたおかげもあり、11月には立派な実を付けてくれました。
が、しかし問題があり簡単に実を付けてくれたわけではありませんでした。
その問題とは無農薬でレモンを育ててるため様々な害虫が発生します。
中でも大変なのが夏の新芽に卵を産むミカンハモグリガ(別の名をエカキムシ)。
卵から産まれた幼虫は葉っぱの中を食べながら移動して葉に、まるで絵をかいたような模様を付けます。
無農薬で育てていると防ぎようがなく、食べられた葉っぱをそのままにしておくと木が病気になってしまうので、夏と秋に出てくる新芽は剪定をし処分します。
「レモンを無農薬で育てると収穫量が10分の1になることもある。」
と、以前に聞いたことがありました。
このような経験をすると、作物を育てている方々の気持ちや苦労がよくわかりました。
いろいろな問題を乗り越えながらも12月には立派な実を付けてくれました。
収穫量は少なかったのですが、ミツバチ達が受粉をしてくれて実ったレモンを見ると、ミツバチ達が贈り物をしてくれたように感じられすごく感動したことを思い出します。
レモンの実が初めて収獲できたこと、農園の開拓がここまで進めてこれたのも、4年前、何もない所から支えてくれている方々のおかげです。
本当にありがとうございました。
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無農薬で果樹を育てるのは大変なこともあると思いますが、これこらも大切に育てていきたいです!