養蜂家が出来ること 農園開拓記録
2021.06.19
vol.13 ヤギ牧場再開!
皆さま、高橋養蜂のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。
この「養蜂家が出来ること 農園開拓記録」のコーナーでは高橋養蜂が最も大切にする「ミツバチが快適に暮らせる環境づくり」をどのように進めているのか?そして、今、高橋養蜂のある伊豆下田の里山はどんな状況なのか?を紹介していきます。
今回は、2019年に取り組みはじめて事情があって中断していた「ヤギ牧場」の話です。
この農園開拓記録ではvol.4で書いています。
「ミツバチ達が安心して暮らせる場所」を作ることを目標にしています。
そこは、ミツバチだけでなくさまざまな草木や虫や鳥や動物などの生き物がお互いに関わり合っていく場所です。
その実現には「循環」がとても大切だと感じていました。
ということで、その目標をかなえるべく、ヤギがいる循環型農園をつくろうと耕作放棄地を開拓していましたが、大型台風などなど想定外のことが次々と起こりストップしていたのです。
計画していた農地がかなり大きかったこともあり、養蜂やその他の作物の栽培管理をしながら、片手間に開拓出来る規模ではありませんでした。
でも、止まってしまったら「循環型農園」をつくる夢も叶わない…。
今の自分に出来る範囲で取り組みはじめようと、規模を小さくして、2020年秋「ヤギ牧場」の実現に向けて再び動き出しました。
まず、はじめたのは、迎え入れるヤギが暮らす場所を囲う柵作りです。
当初は、養蜂場の作業小屋から離れた場所にある広大な耕作放棄地を「ヤギ牧場」を中心とした循環型農園にしようとしていました。
でも自宅から遠いことで、日々の管理などが今の自分たちの余裕のない状況だと厳しいということを痛感したのです。
そこで作業小屋のすぐ近く、ブルーベリー農園の隣に空いている土地で、と考えました。
お客さまが大勢いらした時などは、そこにテーブルや椅子を並べて寛いでいただいり、養蜂についての説明をしていた場所です。
地域の中学生が養蜂作業の見学に来てくれた時の写真。このように使っていた場所です。
そこを囲ってヤギ牧場にしよう。
いや、牧場というほどは広くはないので、「ヤギの暮らす庭」くらいかもしれません…。
そして、今までと同じく、お客さんがいらした時にはそのヤギの暮らす庭にテーブルや椅子を広げて、ヤギとの空間を楽しんでもらえたら良いのではないか?
ヤギがその場所に慣れてきたら隣のブルーベリー農園の草刈りを手伝ってもらおう。
そのように考えたのです。
そんな場所ですので、あまり大きなヤギではなく小型のヤギを考えています。
早速、子ヤギさんを譲っていただける牧場さんと調整した結果、この春には迎え入れることが出来る段取りがつきました。
ここまで来たらあとは準備を進めるだけです。
ということで養蜂の作業が一段落してきた2020年秋頃から柵作りをはじめました。
当初は柵の材料はすべて購入しようと考えていたのですが、よく考えたら山にはたくさんの木が植わっています。
これを使わないのも不自然だ、ということで山に植わっているヒノキを利用しようということになりました。
まずは木の伐採から…。
離れた場所から見るとすごく細く見える桧の木ですが、倒す際にはその重さにびっくりします。
倒した桧を伐って…
運びます。
伐採、第一弾終了です。
なれない作業で、緊張もあって本当に疲れました。
日々、こうした作業をしている林業の方を尊敬してしまいます。
そして、皮をむきました。
想像以上に手間がかかります。
地面に埋め込む方を尖らせて…
地面に埋め込む部分を焼きました。
こうすることで腐食や虫食いを防いでくれるそうです。
皮をむいた桧の色がきれいで嬉しくなりました。
なかなか大変な作業が続きました。
でも、買うのは簡単ですが、でも、ここにある材料を活かしていくことが、この地を長く管理していく上でも大切なはずと思いこつこつ作業を進めます。(これも循環ですね)
打ち込みます!なかなか入っていかない…。
無事に入っていきました!!
奥にはこの丸太に貼る平板が並んでいます。
防腐塗料を塗ったので乾燥中です。
ここまでで伐採から一ヶ月ほど。
そして、丸太に橫桟を打ち付け、そして平板を貼っていきます。
カタチになってきました!!
最後に門をつくってフェンスが完成しました!
次は、春になるまでに小屋をつくる予定です。
どんな小屋にするか?ただ今、妄想中…。
遊びに来てくれた友人が飼っているモカちゃんです。
フェンスの中を元気に走り回る姿を見て嬉しくなりました!
迎え入れるヤギさん(名前も妄想中)にも喜んでもらえる小屋をつくってあげたいです。
では、今回はここまでで次回、小屋づくりの様子を書きたいともいます。
最後までご覧いただきありがとうございました。